サラトガの釣り情報

サラトガは、地球上に恐竜が生息していたころより、姿を変えずに生き延びてきた古代魚の1つで、オーストラリア以外に、東南アジア、南米のアマゾン川流域に生息しています。オーストラリア、東南アジアのサラトガは、南米のアロワナより一回り小さく、80センチ程度までのサイズです。サラトガはマウスブリーダーで、メスが産卵した卵を雄が口腔内で抱卵し、稚魚となって1人(1魚?)立ちできる1ヶ月くらいの期間、雄が口腔内で飼育するというユニークな習性を持っています。
オーストラリアでは、ダーウィンのあるノーザンテリトリーからクイーンズランド北部のヨーク半島西岸にかけて生息するノーザンサラトガと、オーストラリアの東海岸、クイーンズランド州中央部の山間部に生息するサザンサラトガの2種類が生息しています。サラトガは、目が顔の上端に位置し、受け口で、口元から尾びれまで、フラットな背中をしていて、水面直下を泳ぐのに適した体系をしています。これで水面を遊泳しながら、水面に落ちてきた昆虫類や水面を泳ぐカエルなどを捕食しています。それに、非常に縄張り意識の強い魚で、自分のテリトリーに入り込んできた魚に対しては、さかんに攻撃を仕掛けるというアグレッシブな性質を持っています。
ポッパーを使用し、ステイ時間を長く取ったスロートゥイッチで、水面まで誘い出す方法が最も効果があるようですが、顎の周りが固いためフッキングしずらく、一旦フッキングすれば、その長い魚体を利用して何度も水面にジャンプして、フックを外そうとします。サイトフィッシングに近いその釣り方と、そのアグレッシブなファイトがサラトガフィッシングの魅力です。朝マズメ、夕マズメの時間帯が水面のベイトを最も意識する時間のようで、この時間帯に釣りが出来るようなプランを立てたほうがいいようです。
マッカイエリアは、ネイティブのサザンサラトガの生息地で、数、サイズ共に期待できますし、アクセスも比較的容易なので、サラトガのみをターゲットにするなら、ここがお薦めです。ダーウィン、ヨーク半島では、バラマンディ釣行の際に、その内の1日だけ、サラトガを楽しむようなアレンジをした方がいいかも知れません。

サラトガをターゲットにしたツアー

オーストラリア

ウエイパ、フィッシングロッジ泊、ルアー/フライ

ウエイパ、マザーシップ、ルアー/フライ

アラクン、マザーシップ、ルアー/フライ

カルンバ、ロッジ泊

サザンサラトガ、ルアー/フライ

ダーウィン近郊、バラマンディ/サラトガ

サラトガ用タックル

サラトガは、場所により、岸釣りと、ボートフィッシング、2つのパターンの釣り方があります。サラトガだけをメインターゲットに、岸釣りで楽しむ場合は、キャスティングの飛距離が出せるよう、10ポンド程度のメインラインを使います。ストラクチャー周りを回遊している場合が多いので、フッキングの際のファイトに耐えられるようリーダーラインを加えてください。岸釣りの場合、ブッシュの中を歩き回ることになりますから、しっかりした履物は必須です。
ボートフィッシングの場合は、近距離でのキャスティングになりますから、20ポンド程度のメインラインでも問題ありません。
ルアーは、ポッパー、ミノー、ペンシルなどのハードルアー、あるいはスピナーベイトも有効です。朝間詰め、夕間詰めはトップを意識した釣りになりますが、日が高くなると、魚が沈んでしまいますから、レンジを探るような釣り方を心掛けてください。

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