スペシャルフィッシングレポート

ウエイパ、ライトタックルヘブン

 

マンタレイ、フィッシングサファリ
 

10月9日から、釣りビジョンの撮影のため、ヨーク半島の突端、ウエイパに行ってきました。今回は、「マンタレイ号」というマザーシップに乗船して、5泊6日の行程で船中泊でのフィッシングサファリです。キャプテンは、あのGTフィッシングやマーリンフィッシングで日本でもお馴染みのキム・アンダーソン。アングラーは、王様、村田 基さんでした。村田さんとは2月のマーレイコッド以来の釣行です。
私自身、ウエイパ釣行は久しぶりだったので、かなり楽しめた釣行でした。尚、今回の釣行の詳細は11月からスカイパーフェクトテレビの釣りビジョンの「魚種格闘技戦」で放送予定ですので、お楽しみに!!。

第1日目 10月9日
マザーボート、マンタレイ号、6名のアングラーに3名のガイドが付く。キャビンは3名1室の2部屋。エアコン完備で快適な釣行が楽しめます。、
フィッシング用ディンギー。乗客2名で、キャスティングするのに十分な広さです。
早朝、村田氏一行と空港で落ち合い、午後3時のウエイパ行きの便まで、市内で時間を潰す。村田氏は駅裏のジャック・アースキンというタックルショップでローカルメイドのルアーを物色。2時半頃、空港で、今回のガイドのキムと落ち合い、50人乗り程度の小型プロペラ機でウエイパへ。1時間半ほどのフライトの後、ウエイパ着。車で港まで直行し、停泊していたマザーボート、マンタレイ号に乗船する。今回のクルーはキムの他に、ヨーク半島の東側のリゾートから応援に来てくれたフライフィッシャーマンのナットの2名。
荷物を積み込み、夕方5:30頃、一路100キロ北のデュシーリバーを目指して出発。時間にして10時間の行程である。この日は移動中のため、簡単に夕食を済ませ、明日から始まる5日間の釣行にそなえ、念入りにタックルの準備をする。

夕食後、今回の釣行スケジュールを打ち合わせ。「バスタックルでどこまで大物に迫れるか?」というのが今回の釣行のテーマ。そのためにはメーターオーバーのバラマンディーはもちろんのこと、それ以外にメーターオーバーのクィーンフィッシュや、ブルーフィンツナ、コンディションが許せば、淡水域のサラトガも狙いたいという、盛りだくさんの予定。キムからは上記の他にゴールデントレバリーやスレッドフィンサーモンなどの大物も期待できるということで、意見交換をしながら、最終的に以下のような釣行スケジュールに決定。



第1日目:オフショアーでソルトウォーターフィッシング
対象魚:ブリーフィンツナ、マッカレル、クィーンフィッシュ

第2日目:リバーマウスでデカバラ狙い
対象魚:バラマンディー、クィーンフィッシュ、スレッドフィンサーモン

第3日目:フレッシュウォーター&リバー
対象魚:サラトガ、バラマンディー、スレッドフィンサーモン

第4日目:午前中、リバーマウスでデカバラ狙い 午後、ウエイパ近郊まで移動
対象魚:バラマンディー、クィーンフィッシュ、スレッドフィンサーモン
      
第5日目:午前中、ウエイパ近郊でオフショアーフィッシング 午後、ケアンズへ
対象魚:クィーンフィッシュ、GT、ゴールデントレバリー
      
第2日目 10月10日
キャスティングを開始して早々にブルーフィンツナを釣り上げる村田氏。
私の釣り上げたカツオ。なんとこのとき私は7バイト1フィッシュという貧果に終わってしまいました。深く反省。
なんだか、こういうシーンは心を穏やかにしてくれますねえ。釣りをやってて良かったと思える一時です。
私をガイドしてくれたナット。もともとトラウトのフライフィッシャーマンなので、神経質なまでに物音を立てないようにポイントに近づき、かなり遠くからキャスティングをさせてくてた。私にとっては相性のいいガイディングでした。
いかにもサラトガが棲息しそうな上流部の淡水域。
がっちりと握手を交わす村田氏とガイドのキム。キムのかかえるネットの中にある白い影はいったい・・・!?
102センチ、約15キロ程度のデカバラと村田氏。
当たりルアーはボマーのロングA、ディープダイバータイプ。テイルフックはルアー本体のリングごと伸されて、外れていた。
このストラクチャーから8匹のバラを引きずり出した。
まさにフィッシングジャム。アングラー全員がクィーンフィッシュのボイルを追いかけます。
桟橋の脇でフライでターポンを狙うナット。
村田氏のメーターオーバーのクィーンフィッシュ。
今回のクィーンフィッシュの当たりジグ。こんな小さなジグの必要性は、クィーンフィッシュに関しては、初めてでした。
早朝5:00頃、アンカーリングの音で目がさめるが、まだ暗いので、そのままうとうととしながら7:00頃ようやく起床。簡単な朝食を済ませ、オフショアーフィッシングに出発。村田氏の撮影隊グループと私のグループとの2隻のディンギーで出発。途中、リバーマウスの岩場を通るので、30分程、デカバラを狙ってみようということになり、まずは手始めにフィッシングを開始。ポイントは大きな流れが本流に流れ込んでいるところで比較的流れも速くボトムは岩場かと想像できたので、ハスキージャークを使って広範囲に攻めることにする。
と、開始早々、10分ほどで私のルアーにバイト。久しぶりの強い引きにラインが引き出され、嬉しくなってしまう。ボートの前や後ろに引きずりまわされ、ようやく上がってきたのは、81センチのバラ。久しぶりの感触に、思わずガイドのナットと感謝の握手を交わす。その後、20分ほど粘り、何回かアタリがあるがフッキングまでには至らず、沖のリーフまで移動することに。
沖に出ると、いたるところに鳥山が立って、マグロのジャンプも見える。マグロのナブラは、ほんの一瞬なので、ボートの周囲を注意深く探し、ナブラが立てば全速で移動し、ジグやポッパーをすばやくキャスティングという方法をとる。釣れあがるのは5〜8キロ程度のノーザンブルーフィンツナとカツオだ。引きはマグロだけあってなかなか簡単には船に寄せられず、けっこう楽しめた。午後2時くらいまでキャスティングやトローリングでツナ以外にコーラルトラウト、バラクーダ、マッカレルをゲット。
潮も動かなくなり、バイトも遠ざかったので、マザーボートに戻ることに。途中、かなり激しいスコールの真っ只中に入り込んでしまい全身ずぶぬれになる。ようやくマザーボートに戻り、遅い昼食を取る。
マザーボートでのフィッシングの場合、炎天下の釣りの後、すぐにエアコンの効いた快適なキャビンで休息を取ることができるので、体力的な負担が少ないのがいい。それにほてった体を冷たいビールですぐにクールダウンできる。ほんとに贅沢なフィッシングスタイルだと思う。
潮が動き出す午後4時くらいから、小さなチャネルにバラフィッシングに出かける。そこかしこでバラの捕食音の「バフッ」という音が聞こえる。いくつか小型のバラをゲットし、マッドフラットに点在するストラクチャーも叩いて、夕方6:00頃、ストップフィッシングとなる。

第3日目 10月11日
今日は、リバーマウス周辺の岩場やストラクチャーをメインに叩いて、デカバラを狙おうといういうことになっている。最初はボートから20分程度移動したあたりの岩場の中洲を叩く。中洲の周りは深度1〜2メートル程度で、所々に岩が点在し、いかにもデカバラが潜んでいそうなポイントである。村田氏が開始早々1匹ゲットするが、サイズは60センチ程度のアベレージサイズ。後が続かず、30分程して二手に分かれて釣りをすることに。私のグループはボート近くまで戻り、いつものようにバンク沿いにストラクチャーを叩いて回る。なん匹か釣った後で、流れ込みに倒れこむマングローブのストラクチャーがある絶好のポイントを見つけ、そこで60センチ程のバラを5匹加える。
昼頃、潮も止まり、アタリが遠のいたので、キムに勧められたポイントでトローリングを行う。前回の釣行でも、この場所でグッドサイズのバラが上がったとのこと。キムのチームが最初にポイントに入ってキャスティングを行い、その後、トローリングに切り替えてすぐ、75センチ程のバラを上げる。我々も遅れてポイントに入って、開始早々、ガイドのナットのロッドにアタリがある。数秒やりとりするが、何せ使っていたカルカッタの調子が最悪で、ドラグがガクガクいいながら回るような代物だったので、上がるわけもなく、簡単にラインブレイク。それでも気にせずトローリングを続けるところがオージーらしいところだが、その後、立て続けに3回もバイトがあり、いずれもフックアウトしてしまった。最後のアタリの時は、メーターオーバーのデカバラを水面まで浮かせる事ができたが、連続3回のジャンプであえなくラインブレイク。「少しはリールを手入れしろよ!」、と言いたくなってしまう。

第4日目 10月12日
この日は、最初、上流部まで遡り、サラトガを釣った後、リバーマウスまでもどり、デカバラを狙うことになっていた。このデュシーリバー近郊でデカバラをあげるには、ラストチャンスである。
マザーボートを出発して1時間半、川幅が5メートル程度になり、水も比較的澄んでくるが、なにせ川に覆い被さる木や、水面に浮かぶ倒木が多く、なかなか前に進めない。どうやら初日に我々を海で襲ったスコールが、この場所に、かなりの雨を運んできたようで、どこまで遡っても水がクリアーになることがなく、水中の障害物も多く、それ以上上流に行ける状況ではなくなってしまい、あえなく撤退。
結局、2時間ほどを無駄に過ごしてしまう。急遽、リバーマウスまで引き返しデカバラ狙いのフィッシングに切り替えるが、ここでの撮影はこれが最後で、撮影隊にとっては、ここでデカバラをあげないと後がなくなってしまう状態に追い込まれてしまった。

この日は、ラストチャンスということもあって、我々は遠慮して、高みの見物をすることに。昨日4回もデカバラを逃がしてしまったポイントのまん前にアンカーリングして、村田さんのボートに席を譲る。最初はトローリングで攻めていたがバイトのあるのはキムのルアーだけで、村田さんには当たりがない。何回かそのポイントを往復して、今度はキャスティングすることに。そのポイントのまん前にアンカーリングして、村田さんが数投してすぐ、そいつは現れた。

「お〜、来た来た。 ん〜、でかそう。」、といったところで、強引にストラクチャーの中に逃げ込もうとするのを引きずり出す。「ザッパ〜ン!!」。「出た〜、デッケ〜!」。水面に顔だけ出したバラはまさしくモンスター。そのまま慎重にやりとりし、ようやくキムがネットでランディング。102センチのまさにシルバーキングと呼ぶにふさわしい体躯のバラマンディーがボートに横たわっていた。

その後も、同じポイントで30分ほどキャスティングしたが立て続けに5本ほど上げて、我々は一足先にボートに戻った。このポイントは、まさゴールデンスポットだった。

午後、3時頃、マプーンを後にし、ウエイパのすぐ北にあるパインリバーまで移動する。パインリバーに到着したのは夜10:00頃だった。

第5日目 10月13日
パインリバーでは、リバーマウスにフラットが広がっているので、ゴールデントレバリーを狙ったサイトフィッシングでスタート。しかし、1時間ほど、フラットをうろうろするが、テーリングはあるもののルアーの射程距離に近づけず、あえなく撤退。バラ狙いに切り替える。
この日は、撮影隊とは別行動となり、私のグループはパインリバー河口のバンクを叩きながら釣りあがることにする。結局、このときは午前中でパインリバーを後にしたが、私自身、半日で20匹近いバラを釣り上げることができた。このポイントは、なぜかバラが4〜5匹のグループでバンクに沿って泳ぎ回っている姿を2、3回見かけ、その群れの中にキャスティングすると先をあらそってルアーにバイトしてきて、1度に2匹のバラが釣れたりして、ずいぶん楽しめた。ある流れ込みのストラクチャーでは、その中からガイドと一緒に8匹のバラも釣れたし、まさに「バラパラダイス」と呼ぶにふさわしい釣果があった。
昼過ぎにストップフィッシングとなり、昼食後、ウエイパの桟橋に向かって出発。

ウエイパの川の入り口に差しかかる所に航路標識が並んで立っているのだが、その標識まわりに鳥山が立っていたので、おそらくクィーンフィッシュだろうとあたりをつけて、さっそくルアーを投げることに。マザーボートをアンカーリングさせて、準備が整った時には、他にもフィッシングボートが4隻ほど集まってきており、我々のグループも含めて、6隻のボートが入り乱れてのフィッシングでした。ナブラはやはりクィーンフィッシュのもので、ナブラにめがけてルアーをキャスティングしたが、なんの反応もない。すれちがった別のボートのガイドから、5センチほどの小さなベイトを追っているようで、小型のメタルジグに変えた方がいいというアドバイスをもらってそれを投げてみたが、やはり無反応。他のボートのフライフィッシャーマンのキャストするフライにも殆ど何も反応していないようだった。結局、このときは1時間ほどねばって、1バイトのみ。こんなタフなコンディションでクィーンフィッシュを狙ったのは始めての経験でした。

夕方、ようやくウエイパの港に入り、夕食。
このとき、キャプテンのキムの提案で、大型タンカーの桟橋に夜釣りに出かけることになった。なんでもその桟橋は夜通し明かりを点けているので、大型のターポンやバラマンディーが釣れるとのこと。バラを狙うなら5号PEを用意しないと、細いラインだと桟橋の橋脚の中にもって入られて、ばらしてしまうとキムは行っていた。
結局8時〜10時までルアーを投げてみたが、釣れたのはターポンとクィーンフィッシュだけでした。

第6日目 10月14日
いよいよ最終日。午後1時半には空港に行かなければいけないのでチャンスは午前中のみ。昨日の午後、クィーンフィッシュを釣った場所で、やはり今日も青物を狙うことに。昨日はルアーが大きすぎて、全くのノーバイトだってので、全員小型のルアーを用意して、再挑戦。 最初の航路標識の脇にナブラが立っていたのを発見し、全速で接近してから村田氏がキャスト。今日は昨日の教訓からかなり小さなメタルジグやフェザージグを用意していたので、いきなり第1投で80センチ程度のクィーンフィッシュをあげる。その後、航路標識伝いに移動しながら、それぞれの航路標識周りを探りながら移動していった。結局1時間程度の間にクィーンフィッシュ3匹とGT2匹を追加して、11時頃、ストップフィッシング。



今回の釣行で感じたこと
「トレブルフック3本付きのルアーは酷」
本文にも書きましたが、最終日2日前、半日で20匹近いバラをキャッチアンドリリースしました。言葉通り、釣ってはリリース、釣ってはリリースでしたが、使用ルアーがバマーのロングA、オールゴールドでした。ご存知のようにこのルアーは3本のトレブルフックが付いています。
この3本のトレブルフック付きルアーですが、フッキングさせやすい反面、リリースするときは、一つのフックをはずそうとすると、すでにはずしたフックが再度魚体に掛かってしまうということがよくあります。気が付くと、魚の口の周りがズタズタになってしまうことも。今回、これの繰り返しで、バラが非常にかわいそうに思えてきました。今後は、私自身の釣行ではトレブルフック3本のルアーはやめようと思います。

「人に優しいバーブレス」
通常はバーブレスフックでフィッシングをしています。今回、たまたま知り合いから譲り受けたルアーを、バーブをつぶさないまま使用していました。ガイドのナットが、私が釣った魚をはずそうとして魚に触れた途端、魚がジャンプして、フックが親指の先端にかなり深く刺さってしまいました。その場で抜いて、たいしたことにはならなかったのですが、大事にいたらないようにするためにも「人に優しいバーブレス」ですよね。バーブレスって魚に優しい以上に人に優しいと思うのです。


今回釣れた魚種です。白い影は、番組の放送まで秘密です。
  

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