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スペシャルフィッシングレポート 2007年11月 マーリン(カジキ)のトローリング 5泊6日、船中泊トリップ |
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今回は、リピーターのお客様で、今年で5年目の小川様の5泊6日の釣行レポートです。最初の年、1000ポンドオーバーのカジキを2時間以上のファイトの末、シャークバイトで頭だけにされ、それ以降、再び1000ポンドのマーリンをランディングするために、毎年、ケアンズにお起しになります。 今年は、天候にも恵まれ、知識、テクニックも、過去5年の経験で十分に培われ、余裕を持って望まれた6日間の釣行でした。 |
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| 11月7日 第1日目 0(チェイス)−0(バイト)−0(ランディング)
タックルは、2日前に積み込んでおいたので、準備は万端。今日から6日間の日程をどう組むか、キャプテンのスコットと打ち合わせをする。 正直なところ、今年は、11月に入っても、目立った釣果もなく、未だ、各ボートが、北はリザード島近海から、南はケアンズの東側のリーフ、ジェニールイーズまで散らばっていて、的が絞りづらい。2日前に「モアナ」が1100ポンドをジェニールイーズ近海で釣り上げていたので、この好天の間に東に向かい、そのままシーマウンテンまで出て、イエローフィンの群を追いかけることにする。 シーマウンテンはケアンズの東方、遥か沖合いにある浅瀬で、水深2000メートルの海底から、一気に40メートルの深さまで駆け上がる、海底火山により形成されたポイントだ。 通常のデッドベイトを引きながら走っていては、その日の内に辿りつけないので、ルアーを4本引いて、多少速度を上げて移動する。 波も殆どなく穏やかな海況なのは助かるが、鳥山一つなく、釣れる気配が殆どしない。午後4時頃、シーマウンテンに到着。 「リールチェイス」と「モアナ」がすでにシーマウンテンでデッドベイトを流していた。無線で連絡を取ったが、「リールチェイス」が300ポンドクラスを1匹、「モアナ」は釣果無しとのこと。 夕方までルアーを引くが、まったく当たりもなく、水深40メートルの浅瀬に投錨して、今夜は、ここで過ごすことに。 夕食後、ポッパーをキャスティングしたり、ジグを落としたりしてみるものの、何の反応もなく、全く魚の気配がない1日目が終了した。 11月8日 第2日目 3−3−2 8時前、軽い朝食を済ませた後、アンカーを上げ、スタートフィッシング。 シーマウンテンの周囲で、いくつか鳥山が立っていたので、その周囲を引くが何も無し。明日から風が上がってきそうな予報だったので、ケアンズ北東のリーフにあるベストスポット、リンデンバンクまでルアーを引きながら移動。
突然のことで、他の3本のルアーを手近なところから回収し始めると、200メートル程沖で、魚体を空中に躍らせてジャンプした。 そのとたん、ラインのテンションがなくなる。 600ポンドクラスのブルーマーリンだった。650ポンドリーダーが物の見事に破断していた。テールにリーダーが絡んでしまったらしい。 午後4時頃、リンデンバンクに到着。ルアーからデッドベイトに交換。今回は、スイミングベイトは使わず、両サイドともスキッピングにして、ひたすらサイズを狙う。6キロ程度のカツオと、8キロ程度のブルーフィンツナだ。 午後5時頃、大型のブルーフィンにバイト。あまりラインも引き出さず、最初はジャンプもしなかったので、餌さ取りのワフーでもバイトしたのかと思ったが、300ポンドクラスのマーリンだった。 最初の1匹としてはお手頃サイズで。すんなりランディング。 ランディング後、次の魚を狙うつもりでツナを投げ入れた瞬間、水中のカツオにバイト。200ポンド弱の小型のマーリンだ。簡単にボート近くまで引き寄せたところ、フックが口元からはずれて、リーダーと一緒にテールに絡まっている。リーダーを1、2回、慎重に手繰り寄せたとき、突然、水中からサメが現れて、マーリンの背中を咥えこんだ。 あっというまに、肉の1/3程を飲み込んで水中に消えていった。 フッキングしたとき、マーリンのサイズを確認し、そのサイズに合せてドラグ調整をしないと、130ポンドリールを使用した場合、小型のマーリンだと、簡単にフックを口元から引きづり出してしまう。瞬時の判断が、ランディングできるかどうかの分かれ目だ。 11月9日 第3日目 1−1−1
この「KAMARI」は、以前JGFA会長の岡田順三氏が、ケアンズのトローリングをビデオで日本に紹介したときに使用したボートで、トローリングを以前から続けている方には、馴染みのあるボートだ。 「JOE JOE」のキャプテン、バリー・クロスも日本人には馴染みのあるキャプテンで、このところのマーリンの状況を確認しながら別れる。 朝食後、9時過ぎに出船し、餌さ釣りを行う。イエローフィン、スマカツオが簡単に釣れて、周囲にも鳥がいくつも飛んでいるので、状況はいいようだ。 潮が変わってすぐに300ポンドのマーリンが釣れる。昨日から、200〜300ポンドのサイズばかりで、このままリザード島のトーナメントのように、大型のマーリンが釣れないまま終わってしまうかも?、と少し不安になる。 トローリングしながら餌さ用のルアーにカツオが釣れたので、ライブベイトにして海に放り込み、微速前進。いつもながら、このライブベイトでの釣りは、かなり緊張する。特にこのときは、周囲に鳥が多く飛んでいるので、かならずマーリンが食らいつくと、皆が確信している。 10分程度してバイトしたのは、サメ。 簡単にリーダーを食いちぎって、ベイトを持って行ってしまった。その後、デッドベイトに戻して、トローリングをするが、3回もシャークバイトにあって、餌を持っていかれた。鳥山の中は、サメが多そうなので、鳥山から少し距離を置いてデッドベイトを引くが、何も起こらず、6時過ぎにストップフィッシングとなる。 11月10日 第4日目 5−5−4
9時頃、ベイトを釣りながら、リンデンバンクへ向かう。昨日は、鳥が盛んに飛んでいて、ベイトフィッシュも簡単に釣たので、マーリンもその周囲に居るはずだと、だれもが予想していた。 この日は10隻ほど出船していて、すでにトローリングを始めていた。他船が近くにいると、どうしても気になる。特に、自船の進行方向に他船が進入し、その途端、マーリンが大きくジャンプするような光景を目にすると、かなりムッとしてしまう。 この日まで、3匹。すべて午後になってからのバイトだったので、今日も来るなら午後だろうと予想していたが、11時半、いきなり10キロあまりのイエローフィンに、バイト。 リールから唸りを上げてラインが出て行く。すぐに別のベイトを回収し、ファイティングチェアーにロッドをセットし、回収にかかる。10分程度で間合いを詰めて、ボートの後ろ、10メートル程度まで寄せた時、いきなり全身を躍らせてジャンプ。大きい。900ポンドは確実にある。 リーダーまで間合いを詰めて、デッキハンドのストレッチが確実に魚を寄せる。デカイ。推定950ポンド。グランダーには今一歩というサイズ。みるとフックが口元からはずれ、背びれの根元にかかっている。近くまでリーダーを手繰り寄せたところで、幸運にも、フックが体から外れ、静かに深みに消えていった。 ファイトタイム約15分。アングラーの小川様の理想的な魚とのやり取りの結果だ。 最初、ボートに寄せたとき、同じようなサイズのマーリンが、後を付いて泳いでいたのがわかっていたので、すぐに新しいベイトを流し始める。 その15分後、今度も10キロサイズのイエローフィンに黒い大きな影が付いた。マーリンだ。ベイトを睨みつけるように目のすぐ脇にベイトを捕らえながらフォローすること1分、大きな顔を真横に振って、イエローフィンをくわえ込んで、スローモーションのように体を反転させ、深みへ消えた。 アングラーの小川様がドラグをセット、魚をボートでフォローし、デッキハンドのストレッチがリーダーをつかんでランディング。ファイトタイム15分。850ポンド。 そして、その30分後にも400ポンドを追加する。 1時間の間に、950ポンド、850ポンド、400ポンドをランディング。 午後の潮代わりの直後、100ポンドクラスのマーリンがフッキング。当然、130ポンドクラスのヘビータックルで釣れるサイズではなくジャンプしたとたん、口からフックが外れる。 その15分後、今度も、手前に置いた8キロ程のスマカツオのデッドベイトが、水しぶきを上げて水中に消える。すばやく別のベイトを回収しようとしたとたん、そのベイトにもバイトしたのか、両方のリールからラインが走り始めた。去年の苦い思い出が、よみがえる。 サークルフックを使い、魚へのダメージが少なくなる分、それと気付かないマーリンが、手近にある別のベイトも飲み込んで、今、口元には、2本のラインがあるはず。デッキハンドのストレッチのフルドラグでラインを巻けという指示で、強引にラインを巻くと、テンションが軽くなった。 別のリールからは、まだラインが引き出されている。どうやら、1つのラインは、ブレイクしたようだ。フッキングしてからここまで、わずか5分程度。短時間に的確な判断が要求される。 こんなアグレッシブなマーリンは、1000ポンドクラスに違いないと判断したストレッチは、すかさず、デッキ上に左右2本、合計4本のギャフを用意した。 間合いを詰めると、マーリンが宙に踊った。750ポンドクラスのパワーファイターだ。間合いを詰めてリーダーをカット。 その後、2回ほどシャークバイトがあったが、肝心のマーリンは、続かなかった。 11月11日 第5日目 1−1−1 朝食後、8:30頃よりスタートフィッシング。昨日の釣果もあって、全員がかなり気合を入れて出港。昨日と同じ時間に、同じ場所を執拗にトローリングする。 昨日釣果に恵まれたのが、我々のボートと他に1隻だけだったので、周囲のボートも、我々のボートに付かず離れずの状態で、周囲をウロウロしている。 昨日と同じ位の時間に、我々のボートの目の前で、グランダークラスのマーリンが大きな水しぶきを上げて、巨体を空中に躍らせた。良く見ると、我々のボートの200メートル程後方で、別のボートが黒煙を上げながら、フルスロットルで後進を始めた。やられた。 これから30分程度の間に、200ポンド、300ポンドクラスが、それぞれ周囲の他船でランディングされる。 あまりのボートの多さに、この場所をあきらめ、南側のバンクのエッジに移動。その後、午後の潮変わりになるまで引いたが何も起こらず、昨日と同じ場所に戻る。 4時半頃、650ポンドをランディング。 6時過ぎに、投錨先のリーフに戻ると、バリー・クロスの操船する「JOE JOE」が停泊していたので、それに横付けして、夜、一緒に過ごすことに。船内も見せてもらったが、特にコックピットは最新鋭の計器類で埋め尽くされていた。釣りには大きすぎるサイズだが、のんびり過ごすには最高のクルーザーだ。専用のシェフも乗船していて、手料理も少しご馳走になった。 一晩一緒に過ごすつもりが、風が出てきて、波が高くなったので、別々に投錨することにして、別れた。 11月12日 第6日目 3−3−1
ケアンズに帰港するため、早めに切り上げる必要もあって、早めのスタート。8時には移動を開始した。 外洋に出ると、波高は3メートル程度。出船しているボートは、今日は他に3艇ほど。午前中の潮代わりには何もおこらず、半分あきらめかけたところに、バイト。 あまりラインも引き出さず、ワフーかと思ったが、200ポンド程度の小型のマーリン。この日までの釣果で、数は充分に上げていたので、あまり気合も入らず、とりあえず、と思っていたら、運良くフックが外れる。 その30分後にもバイトがあり、500ポンドクラスをランディング。終了間際、200ポンドクラスがかかるが、ジャンプして外れてしまった。 3時半頃、ストップフィッシングとなり、6時前、ケアンズ港に入港した。 釣行を終えて 今年は、近年になく、魚の数の少ないシーズンですが、6日間で950ポンドを含む9匹のランディングは、特筆すべき釣果でした。ケアンズでデッキハンドとして働くようになって15回以上もシーズンを過ごしてきたデッキハンドのストレッチも、やはり、以前に比べ、数、サイズともに少なくなったといってました。 この世界有数のグランダーの釣れるホットスポットを今後も維持して行くためには、なんらかの具体的な方法も必要かも知れません。サークルフックの使用もその一つですが。いっそのこと、日本のゲームフィッシングのようにルアーオンリーに規制するなんていうアイデアなんかは、テクニックの向上にも繋がっていいように思うのですが、いかがでしょうか? |
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