スペシャルフィッシングレポート

2006年11月 5泊6日船中泊、マーリンフィッシング

  

 今年も、リピーターのお客様、小川様と船中泊でマーリンフィッシングに出かけました。

10月はボートの故障で6日間の予定が3日間しか出船できなかったので、11月は、かなり気合を入れてのご参加でした。

釣行の1週間前、3日程、マーリンフィッシングに出かけて、そこそこの釣果もあり、それにもまして、魚探に映し出される魚の数が多く、その直後の新月の大潮だったので、実はかなり期待をしてました。結果は決して満足のいくものではありませんでしたが、ランディングには至らなかったものの、1300ポンドクラスを掛けたことが出来たのが、唯一の救いでした。


今回、デッキハンドをつとめてくれたストレッチ。その仕事振りは見事でした。
850ポンドマーリン
850ポンドマーリン
700ポンドマーリン
停泊地、リンデンバンクの夕景
300ポンドシャーク
伸されてしまったフック。最近は魚へのダメージが少なくなるように必ずサークルフックを使ってます。
伸ばされてしまった600ポンドスナップとリーダーライン
●11月19日 0(チェイス)−0(フックアップ)−0(ランディング)

 8時、ケアンズ港を出向。

 2日前から吹き始めた南東の強風が、この日、一番強くなるという予報で、30ノットとのこと。かなりというか、普通なら出船しない筈のコンディションの中、出船。ヘイスティングリーフの手前から外洋に出てみたが、案の定、かなりの時化。波高は4メートル程。2時間ほど外洋を走るが、コンディションが悪く、初日ということも合って、インリーフに入って、ベイトフィッシュの釣りに専念することに。
 夕方、他船からデッキハンドのストレッチも移ってきて、この日はミコマスケイの風裏で停泊。

11月20日 3(チェイス)−3(フックアップ)−2(ランディング)

 この日もかなりの強風で25ノット程度。それでもかなりの数のボートが出船している。

 午前中はインリーフでのベイトフィッシングで時間をつぶし、11時頃、外洋へ。リンデンバンクまでトローリングしながら北上。開始して早々、100ポンドクラスがかかるが、ドラッグテンションが強すぎて、すぐにフックオフ。1000ポンドを狙ったタックルなので、100ポンドクラスは相手にしないし、どうしようもない。

 2時ごろの潮変わりなので、バイトも2時以降と予想。潮代わりの時間に、ベイトフィッシング用のルアーにイエローフィンがかかり、すぐにライブベイトとして流し始める。ライブベイトを引き始めて20分程度で、当たりがある。

アングラーの小川さんがリールをセットし、キャプテンのスコットに合図。ボートが走り出し、ラインにテンションがかかった瞬間、巨体が遠くでジャンプする。いいサイズだ。マーリンとの間合いをつめ、デッキハンドのストレッチがリーダーを取って、有無をいわさず魚を手繰り寄せる。ファイト時間が短いため、魚もその巨体を躍らせて必死に逃げようとする。

バイトから15分程度のファイトタイムでランディング。口元でラインをカットしリリース。今回、初回のマーリンは850ポンドでした。2匹目は、そのわずか30分後にスイミングベイトにバイトする。これもかなりいいサイズで、700ポンド。

この日はリンデンバンクに最も近いオパールリーフに投錨。他に4、5艇、すでに投錨していた。

●11月21日 1(チェイス)−1(フックアップ)−0(ランディング)

 初日に較べれば、風もかなり納まったような気がするが、それでも20ノットは吹いている。

 前日の釣果に気をよくして、前日以上の釣果を期待したが、ライブベイトも釣れず、日没間際まで、何の反応もなく過ぎる。

諦めていた頃、夕方5時頃に、突然スキッピングベイトが飲み込まれ、リールからけたたましい音とともにラインが引きずり出される。

スコット曰く「モンスター!!」。

デッキハンドのストレッチは、すぐさま2本のギャフをデッキにクロスに広げ、ランディングの用意をする。その10秒後、もう一方のスイミングベイトを引いていたリールからも勢いよくラインが引き出され始める。ダブルフックアップかと思い、とりあえず、でかい魚に狙いをつけるため、どっちの獲物を釣るか、キャプテンのスコットの指示を待つが、後でかかったスイミングベイトの付いたリールのドラッグを緩めろという指示があり、ドラッグを緩める。

その間、両方のリールからは、止まることなくラインがどんどん引きずり出される。その20秒後、ドラッグを緩めたリールが唸りを止めた。どうやらフックが外れたらしい。ラインを回収してみるとリーダーラインを取り付けた600ポンドのクリップが伸されていた。

小川氏がファイティングチェアーにセットしたロッドはからは、まだラインが引きずり出されていて、それを回収するため、かなりのスピードで後進する。完全に間合いを詰めて、ラインがほぼ真下に伸びるようになったとき、いきなりラインテンションがなくなる。

????。

ラインを回収してみると、ラインブレイクだった。ラインは縦に裂かれたような傷口があり、別のリールのスナップが伸されていたことを考えると、どうやら、このモンスター、スキッピングベイトを飲み込んで、そのまま反転し、目の前にあったスイミングベイトも咥え込んで、泳ぎ去ったらしい。

デッキハンドのストレッチ曰く、1300ポンドクラス、あわよくば今シーズン最大魚か、と思わせるようなサイズだったらしいが、どうやら魚のほうがかなり上手だったようだ。

●11月22日 2(チェイス)−2(フックアップ)−0(ランディング)

 前日の幻の1300ポンドで、この日も、かなり気合が入るが、午前中、200ポンドクラスのサイズがチェイスしてきただけで、何の反応もない。チェイスしてくる魚も、ルアーをベイトを横目で確認しながらノラリ、クラリ。食い気が全くない。

それから夕方まで、全くの反応なし。4時頃、アウトリガーのラインが切れてしまい、使えなくなったので、センターにルアー、左舷側にスイミングベイトという配置で、流すことに。そうこうしていると、突然ルアーを付けたリールから音を立ててラインが引き出される。

すかさず小川さんがファイティングチェアーにロッドをセット、と思った途端、リールが鳴り止む。フックアウトだ。と思ったら、今度はスイミングベイトを付けたリールがうなりを上げはじめる。アングラーの小川さんがドラグをフリーにして、充分時間を取ってから、セット。と思ったら、そこでフックアウト。長身のストレッチ曰く、最初は400ポンドクラス、2回目は900ポンドクラスだったとのこと。

この日は、この2バイト、ノーフィッシュで終了。

●11月23日 5(チェイス)−4(フックアップ)−3(ランディング)

 昨日切れてしまったアウトリガーのラインを張り替えて、9時半頃、出船。

午前中、200ポンドクラスがかかる。小型のサイズだったので、いままでアングラー役だった小川氏がランディングすることになり、急遽、私がアングラーとなる。なんなくランディング。

ベイト用のルアーにイエローフィンがかかったので、それをライブベイトにして、流すと、すぐにサメが釣れる。300ポンドクラス。20分ほどでランディング。

その後も350ポンドクラスを追加。夕方は、スイミングベイトを大型のスキッピングベイトにして、完全に大物に狙いをつける。

夕方4時ごろ、ニジョウサバのスキッピングにバイトがある。クリップが確かにはずれ、ラインが出るかと思ったら、ラインは出ない。????と思っていたら、、昨日と同じように、別のカツオのスキッピングにもバイトしようと船に寄ってくる。「ラインを巻け、カツオを回収しろ!!」とストレッチが叫ぶ。小川氏がファイティングチェアーにロッドをセットし、ドラグをセット。ラインテンションがかかったところで、ボートを走らせる。ボートのすぐ後ろで850ポンドクラスがジャンプ。20分程でランディング。

●11月24日 0(チェイス)−0(フックアップ)−0(ランディング)

 今日は最終日。ケアンズ入港予定を7時と決めていたので、早めに出船。

 最初、ベイトフィッシングを行う。シイラ、カツオ、イエローフィンが立て続けに釣れる。ベイトフィッシュが豊富なら、マーリンも釣れやすいと期待したが、夕方の5時まで何の反応もなく、ストップフィッシング。


 今回の釣行では、トローリングでマーリンにバイトさせフックアップさせるまでのプロセスが、こんなに繊細なものかと思い知らされた。特に、デッドベイトを使って、大型のマーリンを狙うときは、ほとんど餌釣りとかわらないような気がする。マーリンの口に咥え込まれたベイトの状況、マーリンの食い気、ボートの位置、etc、いろんな要素を考慮して、リールとラインを扱わなければ、すぐに魚に見破られてしまう。

 トローリングで回数を重ねれば重ねるほど、その難しさを痛感するようになりました。

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